美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
食べに銀座を訪れる東西新聞社一同。
しかしそこにはアイス屋に似合わない大男、中松警部が
店前でもめているところを目撃します。
出典:『美味しん』原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻2話より
おもむろに声をかける一同、
しかしなぜか中松は顔を見るや否や一目散に
逃げ出します。
こいつ、本当に食い逃げしたんじゃないだろうな。
そしてどうやら銀座だけでなく、原宿の有名店などで
同様の騒ぎを起こしているので既に有名になっている様子。
もはや懲戒免職の匂いすらしてきました
純愛の為なら産業スパイも
翌日、中松警部を訪れる山岡と栗田。
事情を聞くと、鬼の中松
惚れた女の為を思っての行動だと自供しだします。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻2話より
惚れた相手はアイスクリーム屋をオープンしたばかりの
主人 うたこ。
しかしどうにもお店の売り上げが芳しくない
そこで男中松は甘いもの嫌いの自分を呈してまで
売れる秘密を食べ歩いて独自に調査していたのでした。
しかし餅は餅屋 山岡と栗田に味を見てもらうべく
うたこの店を訪れます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻2話より
山岡は挨拶もそぞろにうたこのアイスを食し、
厳しい言葉を加えるものの、
うたこ自身それをよくわかっていて
要するに自分のアイスには魅力がない、と
自暴自棄である模様。
栗田はアイスの材料自体の良さは問題ないとし、
うたこもそれに応えるように
ほかの店よりずっと高価な材料を駆使して手作業で
作っているというのに
なぜ真面目な私のアイスが評価されないのかと嘆きます。
アイスの改良と恋の成就を両方叶えるため
店を後にした山岡一行、
うたこのバッググラウンドを聞く山岡、
どうやらどこかで修業していたわけではなく
独学で独立したことを知り、すぐに問題を発見します。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻2話より
しかし原因について口で言うより目で見たほうが早い・・・
なにかいい案は・・・
ふと山岡 中松警部に真剣の居合はできるか、と問います。
アイスと居合にいったいなんの関連が・・・。
断面図を見ればすべてがわかる
うたこ、そして山岡と栗田を招待し
居合切りの修行を披露します。
見事な腕前を披露する中、
山岡はその真剣でうたこのアイスクリームと
人気店のアイスクリームを両断してほしいと願い出ます。
その切口の良し悪しで警部のうたこに対する思いがわかると
山岡は煽ります。
結果・・・、見事に両断されてしまった2つのアイス
山岡はおもむろにルーペで断面を見るよう促すのです。
なんと人気店のアイスの断面場まるでスポンジのように
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻2話より
空気がたくさん含まれているのに対し、
うたこのアイスは空気の含みが少なく土を固めたような
断面図となっていることが露呈されます。
山岡はアイスの味は、材料の味だけでなく
舌の上で溶けるところに味わいがあることを説明し、
その快感がうたこのアイスには足りていないことを説明。
特にうたこのアイスは良い材料を使っただけに
材料から生まれるコクがほかのアイスより強いため、
より空気を含ませる必要があることを伝えます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻2話より
称えるも、ここぞと思う店があったら弟子入りするくらいの
気持ちの柔軟さも必要だ、そこは中松警部を見習ったら、と
嫌いな甘いものを惚れた女のために食べ歩くこともさっと
付け加え物語は円満を迎えます。
アイスだけでなく独学全般に言える話ですね、
特に私のようなおっさんになると仕事に限らず
限られた時間を有効活用するために有識者に聞く、
習い事の教室に通うといったことが結果的に近道なことは
経験則としてよくあります。
プライドが大事か 目的が大事かというのを
美味しんぼから学べる貴重な回です。