漫画レビュー

【美味しんぼ】飲茶(前編)

美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。

そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。

各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。

今日覚えたい美味しんぼ


政治の話をしながら美食は不純であること

交友関係の広さは人を助けること

中国人はメンツを重んじること

要点は抑えましたね、さあ行きましょう。

物語冒頭

前回のボクシング回で前後編の味をしめた美味しんぼ
今回も前後編の長編です。
しかも今回の相手は中国副主席の接待と来たからには
政治色の臭いは隠せません
物語冒頭、大原社主の学生時代の後輩が来訪し、
中国副主席 陳氏の接待の為、美食倶楽部へ
招待してもらえないかと相談するところから始まります。
しかし大原は既に美食倶楽部を退会しており
会員でないため、招待は難しいことを告げます。
後輩は、この世の終わりという顔をし、
この接待が失敗した際には自らの進退、
そして日中関係にも影響があるとただならぬ様子。
これを察した大原社主
美食倶楽部案件とくればとすぐに山岡を呼び出します。

出典:『美味しん』原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
8巻1話より

1にメンツ 2にメンツ 3,4がメンツで5がメンツ

大原社主は山岡に事情を告げ、
美食倶楽部のことならなんとかなるだろうと
無茶ぶりをしますが山岡は意に介さず
なぜそこまで美食倶楽部なのか、と問うと
そこには中国のメンツ文化が関わっていました。

聞くと過去に日本を訪れた演劇団が日本公演の際に
縁あって美食倶楽部を来訪、ここが日本一の料亭だと
陳副主席へ自慢していたというのです。

メンツを重んじる中国
演劇団の団長が招待されて、副主席の自分が招待されない
これがどういう意味かわかるかね、と
国際問題を引き合いに山岡を説得します。




出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
8巻1話より


畳みかけるように大原社主
これは業務命令だ 
おまえのせいで日中関係は
めちゃくちゃになると言わんばかりに解決を任せます
すごいね 昭和の新聞社

食は中華にあり 知り合いに光明あり

中華のこととなればとりあえず周大人
周大人ならなんとかしてくれる
既に山岡ファミリーと化している周大人
やはり今回もなんとかしてくれます

おおん、陳の鼻たれ小僧の接待だ?
わしに任せておけ、と快諾。
なんでも同郷の出身で幼馴染の様子。
いくら偉くなろうと同郷を重んじる
中国人らしいエピソードが垣間見えます。




出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
8巻1話より


日本の命運がかかった中、
一人楽しい周大人
これは一興と山岡に来訪時にこんなのはどうだ、と
耳打ちします。



出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
8巻1話より

初めて見る山岡のこの驚きよう、
一体何か起こるというのか

罠にかかる雄山

場所は変わって美食倶楽部
周大人は知り合いの社長のつてで美食倶楽部に潜入します

雄山も中華料理の歴史と伝統には一目置き
中国人の賓客にはひと際苦心すると発言
ここにも雄山の中華リスペクトが感じられます。

そこで横浜中華街を引き合いに
最近の中華街の事情で盛り上がる一同

周大人は最近の中華街はまがい物が横行していると
苦言を呈すが、その中でも最近改修したばかりの老舗
聛賓桜が本格派だ、一度一緒にどうですと
雄山を招待します。

出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
8巻1話より
本家中国人が薦める飲茶に関心を示す雄山
おいおい、鴨の血のロースのときとは態度が違うな

この飲茶と陳副主席にいったい何の関係が・・・

時を同じくして現れる陳副主席・・・
山岡が見つめる先には・・・

出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
8巻1話より