漫画レビュー

【美味しんぼ】ボクサーの苦しみ(後編)

美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。

そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。

各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。

今日覚えたい美味しんぼ


プレッシャーは食用や健康にも現れること

フランス料理は栄養バランスが偏っていること

西洋料理を食らう意味を考えること

要点は抑えましたね、さあ行きましょう。

物語冒頭

ボクシング減量後編がはじまります。
なんだかんだ言っても
あと3か月で1kg落とせばいいところまでくる矢沢
なんだかんだこの男 プロである
しかし初めての世界戦でメンタルの不調が際立ち
それがこの減量に起因しているんじゃないかと山岡は分析


出典:『美味しん』原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻9話より

手を変え品を変え

チャンピオンがかかった一戦
そして結婚がかかった一戦

東西新聞社メンバー一同考え付く案を提示します。
その中の一つが精進料理
なるほど、たしかにヘルシーなイメージがある印象
しかし、山岡は精進料理をカロリーという視点で見た
ダイエットへの難しさを説きます。
確かによくよく考えると山奥で修業する僧の健康を
保つ料理と考えたらカロリー重視になるのも納得である。



出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻9話より


お次はプロに教えを乞うためよろしく、岡星へ
天才岡星は出汁を駆使した野菜料理を考案
味は確かにうまい さすがは天才だ
しかし何かが違うと山岡は嘯く
本人すらその違和感がわからないといい
ますます答えが遠のいていく



出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻9話より

勝利のヒントはフレンチにあり

そんな折、小泉局長は究極のメニュー作りに
発破をかけるため行きつけのフレンチへ誘います。
小泉局長は欧州生活が長いため、
時折フレンチの味が恋しいと言い定期的に
フランス料理店を訪れるとのこと。
そんな中、昨今のフランス料理店に不満があるといい、
その不満の原因は野菜料理の少なさだと溢す。
本当のフレンチはたっぷりの野菜料理が主役のものも多い中
レストランのメニューで野菜が主役になるようなものが
実に少なく、贅沢ではあるもの健康という意味では
不完全な料理になっていると持論を展開します。

確かに中国では漢方・医食同源という考え方があり、
弱っている部分を補うための健康として概念化された
料理が存在します。
一方、昨今の料理はバター・クリームといった
旨味を重視したフランス料理に疑問を呈すといった次第です。



出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻9話より


そこで小泉局長は野菜をメインに添えたコース料理を
本日の会食として山岡と栗田を招待したのでした。




出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻9話より

この趣向に山岡は閃きます。
野菜のカロリーはほぼゼロ、
バターやクリームを使わずとも
はっきりと主張する野菜味。

山岡は突如、小泉局長へ感謝し、
アイディアを閃きます。
これが世界タイトル、ひいては結婚への
活路となるか。

敵を食らうということ

ボクサー矢沢、そして田畑・荒川を誘い
今日はフレンチのフルコースと招待します。
フルコースと言ってもタダのフルコースじゃない
今日は野菜のフルコースさ。
美味しくて、食べ応えのあり、なおかつカロリーがない
それを実現するには野菜のフルコースしかない

出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻9話より
次々と繰り出される野菜のフルコースに
舌鼓を打つ矢沢
どれだけ食べてもローカロリーの野菜に
精気を取り戻す矢沢

そして勢いそのまま、世界タイトルも
見事獲得し、荒川・田畑の結婚の橋渡しまで
実現します。

すべてめでたしめでたし
しかし、栗田はある一つ疑問が浮かびます。
一度、岡星でも同様に出汁を使った野菜料理で
ヒントを得たはず。
和食の野菜懐石でも今回は実現できたはずなのに
なぜ、和食ではなくフランス料理だったのか。

答えは・・・


出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
7巻9話より

ちなみに令和の今、世間一般「外人」というワードは
差別認定されていますので令和の皆さんは
「外国人」というワードを活用することをお勧めいたします。