美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
今日は箸のお話・・・。神は細部に宿る・・。
時山部長、仕事は順調なものの一人娘は日本ーパリを
経験しアイデンティティに苦しんでいる様子。
特にこれは昭和の話。
箸はバラの国フランスではアジア人専用の食器よと
ばかりにディスられる現実を告げます。
今でこそ、観光地では漆乗りの箸
名前でも彫ってやりましょうかと観光土産の代表ですが
こと昭和のヨーロッパで箸は
フォークナイフも使えない野蛮人の食器の代表でした。
出典:『美味しん』原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻8話より
そんな折、フランスの新聞社東京駐在員のエレーヌが
東西新聞社に取材の一環で訪れます。
エレーヌは大の日本びいきで日本語もペラペラ
特に箸に造詣があり、箸の多様性についてぜひ取材したい
そのために東西新聞社を打診したのでした。
そうと決まれば究極のメニュー 山岡の出番です。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻8話より
これに対し時山部長
一人娘もぜひ取材に参加させてくれ、
箸の良さ 日本の良さを体感させてほしいと
一同は日曜の奈良は吉野へ取材に向かいます。
食文化と多様性
時山部長の娘 悦子は参加はしたものの
新幹線の中で欧州かぶれのムーブをさっそくかまします。
箸は野蛮で貧乏たらしくて食べてる様子も下品、
とても日本人とは思えない箸ディスを披露します。
しかしそれにエレーヌが黙っていなかった。
食べ物をナイフで切ってフォークで刺す行為が
高尚だというのか。
ナイフとフォークは銀食器が当たり前
それに比べて箸の材質・塗・芸術性の高さが
とてもナイフ・フォークに引けをとっていない
どこに野蛮性があるのかと問います。
おいおい、中高生のこの時期に
正論で反論は反則だぜ、エレーヌ
時山部長の娘 ぐぬぬ・・・と返す言葉もありません
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻8話より
生産者責任の矜持
そんなこんなで今日は吉野へ到着します。
吉野の原木 吉野杉を使った箸づくりを見学する一同
そこには原木の箸材から製品までの製造工程を見学し
その工程に職人の矜持・思いが詰まっていることを知ります
思わず悦子はこんな箸のためにどうしてそこまで・・・
というと職人は、
俺たちの箸は食材を口にする人たちの最終ランナーだ、
料理人が命がけで作った料理を口に入れるのは俺たちの
仕事だ、とばかりに仕事とは何かを未成年に仕事で答えます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻8話より
箸の製造構成、そして職人の矜持に悦子は改心、
この箸で堂々と食事を楽しみたいと改心します。
作法とは細部に宿る
最後は京都で食通の登田を頼り食事会で締め。
しかし、この登田が空気の読めない食通だった。
さすが京都人 俺が楽しいことはみんな楽しいの精神で
なんと海原雄山を食事会に招待していました。
一介の外国人取材記者の取材に雄山を呼べる登田
この男一体・・・・
いつものBGMで登場する雄山・・・
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻8話より
山岡と雄山 せっかくの会食です。
お互い関せずで進めていきますが、
山岡はエレーヌに対し、器・日本の食器に対して
薀蓄を説明します。
しかしこれが悪かった、希代の芸術家 雄山を前に
器・食器の薀蓄を披露するとは・・・。
おもむろに山岡へ問います。
「士郎、一杯に箸の知識があるようだが、
登田さんの箸を見てどう思う?」
突然の問に山岡は材質から品質の高さんついて言及します
が、雄山は本質を分かっていない山岡に畳みかけます。
箸を見ろ、おまえと登田さんの違いを。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻8話より
いかに美しい食器と箸で食べても作法がなければ
何もかもぶち壊し 美食とは食べるものの心構えがあって
初めて完成する
料理の美の完成は口に運ぶ人間によってどうにでもなってしまう
という様式美の高さを説きます。
そして頭でっかちの知識だけで外国人をもてなすことが大事か、
外国人に教えるべきことは日本の心だと畳みかけその場を去ります。
何も言えない山岡・・・。
今回も2話連続の完敗です・・