美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
見ていきましょう。
物語は谷村部長の後輩 青山が東西新聞社へ訪れるところからスタート。
青山はスポーツ専門でプロ野球の食生活の切り口から取材をしたい
それも1軍だけじゃなく2軍から。
出典:『美味しん』原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻7話より
山岡は拒否するものの、部長決済でGO
なんとも自由な・・・正直私の会社でいくら部長決済といえど完全な公私混同。
さすが昭和のマスメディアだぜ・・・
しかし物は言いよう、これをコラボというか談合というか・・・。
いざ レパーズのキャンプ地へ
なんやかんやレパーズの1軍キャンプ地へ赴く山岡と栗田。
さっそく1軍メンバーへ好きな食べ物を取材する栗田。
返ってきた言葉は焼肉、焼き肉、焼き肉、ステーキ、スキヤキ。
魚はどうも・・・、といった状態。
そしてキャンプ地の旅館に食事メニューを取材。
しかし特段の違いはなく、バランスよくをテーマにした
旅館お任せメニューであることを知ります。
それを知り山岡はどうにも腑に落ちない様子。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻7話より
いやぁ、このコマ 非常におもしろい。
令和を生きる我々は
このコマについて何も疑問はないと思いますが、
正直なところ当時このコマをみてどれだけの人間が
同意できたであろう。
確かに山岡の言っていることは正しい。
でも世論はどうかな、といった感じがします。
私も昭和生まれの人間なので、
強くなるには水は飲まない世代ですので
そのマインドでこの言葉がどこまで浸透していたか、
逆に令和になってこの話が当たり前になる
美味しんぼの先見性が怖い。
メジャーズキャンプ地に雄山 現る
続いて一行は宮崎はメジャーズキャンプ地へ。
同様の取材をする中、メジャーズもレパーズも
栄養管理は二の次で食べたいものを食べる現状である
ことに気づきます。
山岡はこれでは米国メジャーリーグには到底
追いつけないと言及します。
さすがの美味しんぼも
令和に大谷翔平が現れるところまでは予見できませんでした。
山岡は30年余りの未来はさておき、
野球選手としての栄養素とは何かを指摘します。
プロフェッショナルとは食事管理から。
この時代にいったい誰が納得したか。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻7話より
問題提起もほどほどに
メジャーズのオーナーが宮崎入り。
ぜひ食事会で現状を伝えてほしいと
山岡にオファーが入ります。
承諾するもそこにはやはり、
海原雄山の姿。
雄山もオーナーから選手の食事管理に一家言ある
名士が登場するとの話で参加した様子。
険悪な様子ではありますが、
何度も見た光景。それこそ親の顔より見た光景です。
山岡はオーナーに現状を自分の解釈で伝えます。
一番はベテランから新卒までの栄養素の細分化です。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻7話より
これに対して雄山も特に横槍を入れることなく
オーナーも山岡の内容を快諾。
兎にも角にもスタミナ=牛肉の概念をアップデートするのだ
今回ばかりは和やかに終わるかと思いきや
食事会に出てきたステーキが問題でした。
食牛の選び方
このままいけば雄山も
「士郎、お前もようやく栄養がわかってきたようだな」
と最終回を迎えることができたのに、
でてきたステーキが悪かった。
ステーキに対して蘊蓄を唱える山岡。
牛が若すぎるし儲け優先の飼育が問題だと指摘します。
出典:『美味しんぼ』ここで終わらないのが美味しんぼ。
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻7話より
雄山は指摘はそれだけか、と詰め始めます。
おまえは牛肉が何もわかっていない。
「明日、牛を見に行く、ついてこい」
山岡の殺し文句
「明日、〇〇に来てください 本当の〇〇をお見せしますよ」
の源流がついに・・・。
なんだよ、山岡・・・・親子じゃねえかよ・・・・
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻7話より
最高の牛を選べ、と言われ山岡は最上の牛を選びます。
しかし結果は全てバツ。雄山はこの中からは選ばないと告げます。
自分で条件をしぼっておいて選ばないって・・・。
理由は囲いの中は牡牛ばかりであること。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻7話より
牛の肉で旨いのは子供を産んだことのない牝牛の肉だ
それも3年以上良い飼育で育てられた牛だ、ということ。
これには山岡もぐうの音も出ず完敗。
この話に関して、よくまとめサイトで
自分で条件絞っておいた選ばない雄山、
として有名な話でありますがそれはパンピーの話。
3年飼育した牝牛がうまいのは知っていて当たり前。
それを条件を絞られた罠に気づけなかった高度な読み合いがあったことは
山岡の顔を見れば一目瞭然です。
この親子を理解するには必須科目が多すぎる。