美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
超能力の手始めにと、山岡のスーツを透視。
中身と財布の金額をいとも簡単に当てるクリス。
お次は額縁の絵を手に触れずとも空中浮遊。
何を見ているのか山岡と栗田。
まるで夢の中の出来事みたいだ・・・とつぶやく山岡。
読者の我々も違う漫画を見ているようだ・・といわんばかりの
冒頭に展開が読めません。
これは本物が現れた 日本の新聞社は共同取材の名のもと、
ホテルにて食事会を開催するところから物語は始まります。
クリスの能力を解明するために各社質問を繰り出しますが、
この力は現代科学の範疇ではないと説明をします。
出典:『美味しんぼ』原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻6話より
会話も漫ろに食事会が始まります。
まずは手始めにともてなされたものはコンソメスープでした。
超能力から唐突なコンソメスープの登場です。
コンソメが上か 出汁が上か
どうやら今回の食事会 コンソメに自信のある美食家が潜入した模様。
聞いてもいないのに突如始まるコンソメの薀蓄。
そしてコンソメを賞賛するだけならまだしも鰹節・昆布をディスる記者たち。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻6話より
今日は相手が悪かった。
この食事会に山岡がいなければ次のメニューに進んでいたものを
山岡がピシャリ
「かわいそうに、貧しい吸い物しか飲んだことがないんだな」と
山岡定石に足を踏み入れます。
もはやこの定石ルートに踏み入った時点で
勝負は決したようなもの
山岡は鰹節、昆布が出来上がる工程の時間について言及しだします。
どうした山岡 今日は最初からハイペースだな。
しかしこれに食いつくクリス。
昆布の生産時期のベストは北海道の夏場
そして鰹節に至っては鹿児島が一番の産地だと告げる山岡。
今は時期も外れているし、仮にそうでなくとも
北海道から鹿児島まで横断しなければ現地を見ることはかなわない。
そんな発言を待ってましたかとばかりにクリス
「私、テレポートできます」
「いつこの能力を披露するか考えていた 今がその時だ」
といわんばかりのクリス
記者団一同手をつなぎタイムテレポート・・・・
ほんまにいきよったで・・・・
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻6話より
東京から鹿児島 そして北海道へ
目を覚ますとそこは・・・鹿児島の鰹節工場
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻6話より
あっけにとられる山岡一同・・・
しかしどうやら現実世界らしい。
山岡たちは興奮冷めやらぬ中、鰹節の製造工程を見学・・・
鰹節の工程は非常に複雑
カツオをまずは煮込み次に焙乾にかけ燻製に。
それを約15日間繰り返す。
燻製の完了した鰹節を荒節といい
そこから天日干しへ。
天日で水分が抜けたらここからが本領
鰹節にカビ付けをしては剥がすの繰り返し。
これを繰り返すことでカビがタンパク質をアミノ酸に分解。
それがうまみの秘密だったのか・・・。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻6話より
次に向かうは昆布の王様 真昆布の産地 白口浜
昆布の天日干し作業を見学し、
山岡はただ干すだけではなく、2、3年寝かせてこそ
出汁昆布になると説明します。
理由は鰹節と同じで
熟成させることでタンパク質をグルタミン酸に分解させるための
工程が必要であると告げます。
鰹節はカビによるタンパク質をアミノ酸への分解
昆布は熟成によるタンパク質をグルタミン酸への分解
全てはタンパク質の分解によるうまみ成分の醸成であり
これらの成分を取るためには膨大な時間が必要であると
山岡は告げ、コンソメに劣ったものではないと強調します。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻6話より
イノシン酸とグルタミン酸の相性
そして岡星は頼まれるまま、鰹節と真昆布による
吸い物を調理、山岡たちは椀を手に
再びホテルへテレポートするのであった・・・
岡星の椀の出来に一同は唸るばかり。
山岡は澄み切ったコンソメも良し、
しかし日本文化の昆布と鰹節には科学的に根拠があり、
イノシン酸とグルタミン酸のオーケストラが豊かな美味さを
奏でていると舌でわからせます。
出典:『美味しんぼ』素晴らしい体験をさせてもらった一同。
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻6話より
クリスも最後に実はこのテレポートを
美食の食べ歩きに使っているの、と笑いを誘い
物語は着地します。