美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
なんとあの東日テレビの人気番組、
全て食べ物をテーマにしたクイズとのことで
しかし、ここは当然アンチ権威の山岡、
会社の名誉のため、という看板に参加を断ります。
しかししかし、そこまで読んでいた谷村部長
地上波初放送か、令和を先取りメンズの無痛分娩取材の
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
たらはたらでも、すけそうだらの卵だよ
そしていざ始まるクイズ番組。
しかしやる気のない山岡が身内では
もはや刀の折れた侍の栗田。
各新聞社の美食家を相手に思うように回答できない様子。
そんな中、誰も答えられない問題が登場します。
「お弁当に入っているたらこの卵は何の魚?」
これにはスポーツ日報の記者、真だらと答えるも
答えはバツ。
誰も答えられない中、ついに山岡が口を開きます。
「たらはたらでも、すけそうだらの卵だよ」
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
たらはたらでも魚類科目を熟知した山岡、
しかしながら食通たちはこの回答に
俺たちはたらこのような下民の食う知識は
持ち合わせてない、食通の食べるものでないと
こき下ろします。
さらに続いて卵問題ということで
「海そうめん」の卵は何か、です。
これにも山岡は続いてアメフラシの卵だと即答。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
ここでも含蓄を披露する山岡。
しかしながら、自称食通たちはアメフラシなんて
下等な食べ物だ、気持ち悪くて食えたものじゃないと
こき下ろします。
なんだか納得のいかない栗田。
高級料理の知識でないと評価されないクイズ番組に
疑問を感じ始めます。
これは会社にも言えることで
地位のある人間が言ったことだけが評価されるという
不条理を描いています。
これに関してはめちゃくちゃ話がそれますが
私の愛読書
韓非子が「隣人の父を疑へり」で表しています。
興味のある方は調べていただけると幸いですが、
ざっくり、言う人によって受けての答えは変わると
いうものです。
このアメフラシの回答を重鎮の美食家が答えれば
それは美食家の含蓄の深さを評され、
逆に山岡のような若者が回答すれば
「ゲテモノ珍味の知識を偶然知った男」としての
評を得るといったことを表しています。
すげえや、韓非。
このカラスミは3級品だ
魚卵問題が続き、
ついに魚卵会の珍味
ボラの卵ことカラスミが登場します。
あまりの珍味に試食まで振る舞う番組の名采配です。
しかしこれがよくなった。
知識だけならまだしも、現物を出したら
この男、山岡狂暴につき・・・。
ほら見たことか、高い金払って買ったカラスミも
山岡にかかりゃ重箱の隅をつつかれ
3級品だと烙印を押されます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
そして久々にこの勝ちパターンです。
今の季節ならこんなものよりうまいものが
比べ物にならない値段で手に入るぜ。では一週間後に・・。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
「罠にかかった大人たち」
改めて 値段で味が決まるわけじゃない
水揚げしたのはなんとスルメイカでした。
水揚げするや否や山岡はスルメイカの肝を取り出し、
スルメイカの塩辛を製作します。
栗田は一般的に手に入るイカが、
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
あのカラスミに勝るなんて・・と懐疑心満載。
山岡はまあ、見ていろと食通を唸らせに
塩辛引っ提げ東京に戻ります。
当然、このパターンは何度も見てきました。
イカの塩辛がカラスミに勝る!?
バカも休み休み言え!と怒号が響き、
そこから山岡が
「騒ぐのは味を見てもらってからにしてもらおう」と
暴れん坊将軍よろしくの展開です。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
これ以上私が言うまでもありません。
このツラを見てやってください。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻4話より
山岡は言葉を失った食通たちを前に続けます。
「すべての食べ物には時期があるということです」
如何に高級品であろうとも
時期を間違えれば旬のスルメイカにも負ける、
今までカラスミのブランドに目がくらんでいただけだと
味の本質を見てほしいと訴え話は円満します。
これは冒頭に私がお伝えした韓非子にも言える話で、
やはり会社においてたとえ間違っていても
この人が言うならそうなんだろうな・・・といった形で
押し切られる案件というのは多々あると思います。
私は毎回そんなシチュエーションを会社で見ると
毎回この話を思い出します。