美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
山岡と栗田は銀座デパートで雑煮フェアに出向きます。
そこで栗田はこれまで見たこともない
郷土の雑煮を目にします。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻1話より
まずは福岡は博多の雑煮。
山岡は福岡の人間はフグチリよりアラを珍重し
雑煮には外せない主役だと説きます。
しかも出汁はトビウオからとったアゴ出汁でないと
博多の人間は満足しない。
次に京都の白みその雑煮。
京都の雑煮は餅を焼かずに入れるから
白みその繊細な香りを損なわないと絶賛。
続いて青森の雑煮。
青森の雑煮には鮭のハラ子が入ると、
山岡の薀蓄は止まりません。
そして最後に江戸の雑煮。
ほかの雑煮に比べてあっさりと
小松菜と合鴨がはいった装いです。
山岡はこの雑煮にこそ
江戸っ子の気風が現れていると謳い、
おせち料理はあれこれ食べるが
雑煮までごってりしたものは
無粋だという姿そのものだと言い、
箸をつきながらも江戸の雑煮といえば・・・と
知り合いの頭(カシラ)を思い出します。
江戸っ子はカマボコがなければ正月を迎えない
思い出したが吉日、
山岡と栗田は浅草の頭宅へ向かいます。
頭に浅草の雑煮とは何かを
聞かせてもらうことが目的です。
乗せたら乗るのが江戸っ子、といわんばかりの
頭が颯爽と登場です。
頭は江戸火消しを代々次ぐ組頭であり、
正月の浅草の名物ハシゴ乗りの名手です。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻1話より
山岡の打診を受けるや否や、
本物の雑煮を見せてやりますよ、よろしく
いきつけの「人形町のかま天」で
カマボコの調達に向かいます。
が、かま天はなんと年末の折、
閉店していることを知ります。
店じまいしたかま天を後に
有名かまぼこ店を回る頭と山岡一行。
しかし、味見をするや否や頭は店を後にします。
もはやこれまでと諦める頭に
山岡は別の食材を打診しますが、
江戸っ子の血がそれを許しません。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻1話より
お手製のかまぼこ
ついにかまぼこが手に入らないと
知った頭は不貞寝。
今年は正月は迎えないという始末です。
山岡、一応は有名店のかまぼこを買い上げ
試食をしたものの、
舌触りが荒く化学調味料の味であることを指摘します。
実は、これ最近話題になっている
美味しんぼが化学調味料をディスる初めての回です。
化学調味料をディスる物語はここから始まりました・・・・。
そこで山岡は市場へいき、
かまぼこを自作することを決心します。
何でもできる男山岡 かまぼこを作る条件に、
白身の魚であまり油がなく、
身のしまったやつがいいと栗田へ説明します。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻1話より
山岡は調達した白身魚を丁寧に捌き、
ミンチ機で練りだします。
そこに塩、酒、みりんを入れるだけで粘りがでて
かまぼこの原型が姿を現します。
魚の白身に塩を加えてやるだけで
タンパク質と紐づき強い粘り気が出るものだと
山岡は説明し、
説明だけならまだしも大手のカマボコメーカーは
かまぼこに向かない質の悪い魚に
粘着力を出すために化学調味料や粘着剤を使うと
まるで工場で働いていたかのような発言をして
業界をディスります。
そして簡単に化学調味料=後付けの味付け=悪
といった構図が完成し、
栗田はここから洗脳されていきます。
(断っておきますが、
これも含めて美味しんぼを楽しむコツです)
本物の食材の力
布団の中で不貞寝する頭。
その布団の中にお手製のかまぼこを投げ込む女将。
食べた頭はこれだ、
と言わんばかりの顔つきで布団から出てきます。
出典:『美味しんぼ』当初、江戸の雑煮の取材を兼ねた訪問のはずが、
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻1話より
頭復活に一役買った山岡と栗田。
雑煮というよりも江戸っ子とは何か、
を知る回となりました。