美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
成人式にプレゼントを贈る文化部一同。
そこに現れたぐれた友人 上田が本日の主人公です。
上田は高校卒業後、
町の洋食屋で働きだすものの描いていた
料理人像とのギャップに料理とは全く違う道を
志すことを考えています。
つまるところ転職です。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻2話より
大学にも入らず、腕一本でのし上がっていく
そんな世界に憧れて入ったものの思っていた世界と違い、
早くも志を忘れかけた様子。
成人式ということを考えれば
恐らく働き始めて1年未満と推察します。
本物のオムレツを食わしてやる
山岡と栗田は昼食を取るために外出すると、
出前をしている上田と偶然出くわし
上田の勤める洋食屋で食事をとることとします。
上田は何でも屋の3流洋食屋
店主もやる気がなくて昼過ぎになると
店を開けるといいながらも、
せっかく来てくれたんだからと
自身が料理を振る舞うと提案します。
このあたりから料理への情熱は失っていないものの、
今の職場で現実を知ってしまった手前、
次の給料が出たらもっと面白い仕事を探す決心を
していることを山岡と栗田に伝えます。
そんな最後の調理ともいえるなか、
上田は栗田に得意料理のポークソテーを提案します。
山岡は何かを察したのかオムレツを注文。
ポークソテーの味はなかなか、
自身で独自に研究を重ねた味付けに
山岡もなかなかの味と評します。
やはりこの上田、料理への情熱は失っていない模様です。
しかし問題は次のオムレツでした。
山岡は味を見ずともこのオムレツは失格だ、
と言い放ち山岡お得意の展開に引きずりこみます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻2話より
本物のオムレツを見せてやる、
そう言い放った山岡は上田と栗田を
オムレツしか作れない店
「塀の上のハンプティ」へ連れ出します。
食材と手間をかけた味
山岡はここでもプレーンオムレツを注文し、
上田の作ったオムレツとの違いを説明しだします。
まずは食べるまでもなく卵、
卵の鮮度が違うことを指摘します。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻2話より
食材の鮮度一つで上げ足を取られた上田は激高しますが
山岡は食材の鮮度だけが味の違いではないと続けます。
そこに栗田は焼き方のムラ、
黄身と白身の混ぜ具合が十分でないこと、
バターとマーガリンの差についても言及します。
さらに山岡は続けてポークソテーを作ったフライパンを
洗ってそのままオムレツを作ったことを指摘します。
オムレツの最大の魅力は卵の風味。
それを洗ったとしても別のフライパンで調理しては
オムレツが台無しになる、
絶対に卵を焼くフライパンは
他と分けなければならないことを伝えます。
初心に還る
山岡と栗田は一切上田の料理人に対する適性や
情熱に対しては言及していません。
おそらくここからも出会った洋食屋の主人の
主義・理念とマッチしなかったことが原因であることを
暗に伝えたいのだと考えます。
栗田もオリジナルのポークソテーを作った時の
楽しそうな顔が忘れられないことを伝えると、
ついに上田は本当は料理を作ること自体は
好きだということを吐露します。
山岡は店を辞めるにしても料理の世界から
足を洗うことはないんじゃないか、
まずはオムレツを焼けるようになってから考えろと
成人式祝いに卵料理用のフライパンをプレゼントします。
上田はそれから前述の洋食屋を辞め、
情熱ひとつで超一流レストランに再就職を決め、
山岡をいつか見返す料理人になることを誓い物語は完結します。
ちょうどこの回を執筆しているのが5/5の子供の日でして、
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
6巻2話より
新人が一か月足らずで辞めるという記事を
数多く目にします。
私は人生で一度も転職経験はありませんが、
今の新卒の子たちに仕事は変えても構わないけど
仕事に対する情熱だけは忘れないでほしいということを
この美味しんぼを通して伝えたいと思います。