漫画レビュー

【美味しんぼ】縁日のにぎわい

美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。

そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。

各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。

今日覚えたい美味しんぼ


本来のテキ屋は縁日・祭日の商人であること

明石のタコは漁獲量が減っている高級品であること

生のタコから作るたこ焼きは冷凍とは一味違うこと

要点は抑えましたね、さあ行きましょう。

物語冒頭

前の話に続いて田畑回となります。
栗田は、田畑と田畑の姪ひとみと
浅草の縁日に行くところから始まります。
また、田畑の叔母が縁日の取り仕切りの
関係者であることから紹介もしてくれるとのこと、
さっそく縁日へ向かう一行。

しかし浅草の縁日にもかかわらず
そこに現れたのはコテコテの関西弁を操るテキ屋。
どうみても場荒らしの外来です。

そこに颯爽と割って入るテキ屋
花川一家の姉御 水野ふみである。
関西陣営黒笠一家のテキ屋を絞り上げ、
縁日の風紀を乱すような業者は即排除。
私は人生で両足の下の風鈴という言葉は
この漫画以外で見たことも聞いたこともありません。

出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
4巻9話より

なんとこの花川一家の姉御 水野は
田畑の叔母さんでした。
田畑一族はDNAレベルで
闘争の遺伝子が受け継がれています。
水野は栗田に恥ずかしいところをみせた、
昨今のテキ屋のイメージについては
申し訳なくも本来のテキ屋の歴史について紐解きます。

出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
4巻9話より

自分に縁のなかったテキ屋という世界の仕事に
興味津々の栗田。
取材と称して縁日の場所割会議に
招待されることになりました。

逆襲の黒笠組

しかし場所割当日、
なにやら不穏な空気が立ち込めます。

花川一家の若い衆が水野に場所割が
意図的に作成されている、
それも浅草でもめた黒笠一家の店が
向かいで出店内容も同じときます。
黒笠組にどういうことかと詰め寄る水野。
黒笠組、最初から花川一家を潰して
陣地拡大が狙いでした。

それも今回の縁日はまだ手始め、
花川一家が出店する縁日には
必ず対抗馬を出して潰すと宣言します。


出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
4巻9話より


不穏な空気が流れる縁日初日、
花川一家のタコ焼き屋は閑古鳥が鳴いていました。
その理由は向かいの黒笠組の
パフォーマンスたこ焼きに客を取られてるという状況。

このままではジリ貧で廃業となる花川一家。
食べ物のことなら・・・と栗田は
山岡に相談を持ち掛けます。
山岡は神聖な休日に労働はしないといいつつも、
栗田の押しに嫌々ながらも助言をします。

黒笠組のタコ焼きは
明石のタコを使ったことタコ焼きであることを
うたい文句に客寄せしているものの、
それが瞬時に嘘であることを見抜き
冷凍タコによるものだと言います。


出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
4巻9話より

タコの釣り方

山岡は対抗馬として
生のタコをその場で茹でてタコ焼きにすることで
パフォーマンスで楽しめ、
味でも楽しめる案を提案します。
しかし肝心のタコの調達はまさかの市場で購入でなく、
一本釣りによるタコの狩猟で対応です。


出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
4巻9話より
「嘘だろ、山岡さん 何匹釣る気でいるんだい」
釣れたタコを引っ提げ、縁日を手伝う山岡と栗田。
一体何匹のタコが釣れたのでしょうか・・・

活タコのタコ焼きの力

その場で塩茹でしたタコから作る
たこ焼きに客は大絶賛。
今までに食べたことのないタコ焼きだと
称賛の嵐です。

出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
4巻9話より

「こくがあって香りがよくってシャキシャキしてて」
およそ我々が想像するタコ焼きを
食べた感想とは思えない表現。

生のタコをその場で茹でてすぐにタコ焼きにする
これほどの贅沢はないといっても過言ではない。

まさにある種のB級グルメの昇華の一つと言えます。
この結果に黒笠組も最後には、大した女主人やで、
と花川一家吸収を諦め物語は決着します。