美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
東西新聞文化部のメンバー 花村が食欲もなく、
醤油せんべいを齧っているところから話ははじまります。
なんでも先日のスキー旅行で立ち往生したところを
好青年に助けられ、その人物に一目ぼれしてしまい、
食欲もロクにない。
品川ナンバーというのが痕跡の頼りでした。
と一笑に付し、
令和の今は一発退場です。
さすが東西新聞社 懐が深い。
富井副部長をいなし、
他メンバーは醤油せんべいの味を頼りに
東京中にある醤油せんべい屋を
容易ではありません。
醤油の醸造元の取材に一行を招待します。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
3巻5話より
伝統工法と最新科学の大量生産工法
東西新聞社一同は、千葉県は茂原、
樽吉醤油で工場見学を受けます。
そこでは大豆の仕込みから麹の熟成、
そして樽による発酵中も毎日かき混ぜる手間、
そして熟成最後は手絞りによる抽出と、
とんでもない工程を経て製造される食品であることを
目のあたりにします。
伝統工法の手間暇を一通り見た一行はこの後、
醤油の大手メーカーで工場見学に伺います。
そこでは先ほどの伝統工法とは一線を画す
完全コンピューティングによる自動制御で醤油が
作られていました。
栗田は驚きます。
先ほどの樽吉醤油では出荷まで最低2年半の工程が
必要と言われていたのに
大手メーカー責任者は技術力の高さを証明するかのように
業務効率化を雄弁に語ります。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
3巻5話より
これが科学の力か・・・と唸らずにはいられません。
見学した2社の醤油をもって久々の岡星へ向かう一行、
そこで醤油の食べ比べを行ってみたところ、
醤油だけで味比べをした際はみな大きな違いを
感じられませんでしたが、
刺身で比べた場合の差は歴然でした。
さらにはせんべいをかきもちで再現して、
醤油で焼き上げて比べると、
片方の醤油はまるで花村が青年からもらった
せんべいのような風味です。
味の世界は
化学式で割り切れるものじゃない
山岡は味の違いについて説明します。
まず材料が違う。
伝統工法の醤油は麦と国産の大豆、
大手の醤油は油を搾った大豆を使っていること。
それには理由があり醤油づくりを化学で表現すると、
大豆のうまみはタンパク質成分が主であり油ではない。
そのため、油を抜いた大豆の搾りかすでも
同じ構成になるという理論です。
料理は化学といわれて久しいですが、
山岡はバッサリ
「味の世界は化学式で割り切れるものじゃない」と
名言を残します。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
3巻5話より
さらに大量生産を実現するために、
かける時間を別の混合物で調整することにより
無理が出ることを指摘します。
ただここで誤解してほしくのないのは、
大手の大量生産が悪で伝統製法が善という
2極化で考えてはいけないところです。
美味しんぼはよくこのパターンに嵌めがちですが、
それは漫画として割り切って楽しむのが大人の嗜みです。
当然、これだけ人口が増えた日本に
リーズナブルで醤油を安定供給させる企業努力には
相当の研究費や労力、そして生産者がいることを
忘れてはいけません。
大量生産されている醤油の味もわかる
伝統工法の醤油の味もわかる
そういう大人になるのが最大目標ですね。
話は戻って、山岡は目的の青年はせんべい屋ではなく
伝統工法の醤油屋であるのではを推測します。
そしてこんな伝統的な工法で醤油を製造しているのは
日本ではもはや数少ないことから
既に目星をつけていることを伝えます。
場所はなんと、
和歌山県御坊市 醤油発祥の地と呼ばれる場所です。
探し人 現る
恋の病にかかって仕事もロクにこなせない若旦那だと言います。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
3巻5話より
念願の再開を果たした花村と若旦那
ハッピーエンドかとおもいきや・・・
やはりこの男はやってくれました。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
3巻5話より
東西新聞社文化部はアットホームな職場です。
ミスター富井副部長
もう何を言っても令和では一発退場です。