美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。
各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。
要点は抑えましたね、さあ行きましょう。
物語冒頭
やはり雄山が出ると空気が違います。
想像に容易でしょう。
今回、東西新聞社は
1年前に全焼した料亭 初山が再建されたため
話は始まります。
このワードだけで各界の名士たちが揃うことは容もはや必然。
そして美食といえばあの男
東西新聞社のメンバーは推察するべきでした。
やはり、そこにその男はいました。
美食倶楽部から脱退させ、テンプラの良し悪しで
山岡をぼろぼろにしたところでした。
そんな背景の中、東西新聞社一同を目にするや否や、
味の分からん豚や猿と斬捨てます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
2巻7話より
主催に対しゴネる雄山
ホント令和じゃなくてよかったね、と
言わんばかりの行動です。
とはいうもののせっかくのセレモニー、
つつがなく食事会が始まります。
この初山に海原雄山が呼ばれた理由、
それは初山の料理には海原雄山の作品が
使われていることにありました。
料理も旨いがなにより皿がいい、
皿が料理のうまさを引き立てている、と
大原社主は絶賛します。
山岡はその絶賛する皿の銘を空で答えます。
紅志野菖蒲文平鉢
一瞬、BLEACHの卍解かと思いましたが違いました。
美味しんぼでした。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
2巻7話より
山岡は、これこそが芸術の魔性と言います。
冷酷無残な男が、これほど芳醇な作品を世に生み出す
これは芸術にしかできない、と。
親子の縁を切っていても芸術への嘘はつけない
山岡の人間性が垣間見えます。
料理も中盤に差し掛かったところ、
日本料理で何の刺身が一番うまいか、という
議論が交わされます。
各界の名士も美食の帝王 海原雄山に見解を伺います。
雄山はどれが一番とは決めれないが
5本の指に入るものを選ぶとすると・・・
トラフグの刺身、
宮古のマグロ、
明石の鯛、
大島のシマアジ、
寒の時期のヒラメ
これがトップ5ではあるが、
クジラの尾の身や金沢のゴリ、
丹波の鮎の洗い、星ガレイも捨てがたいと
どれも庶民が普通に手に出せない
高級魚ばかりが並びます。
各界の名士も唸りを上げ聞いただけで
よだれが出るとうなづきます。
そんな中、山岡にも同様の話題が振られ、
山岡はある魚を回答します。
サバの刺身
山岡の回答はサバの刺身でした。
海原雄山はもとより周りの人間まで鯖は下魚だ
それを海原雄山が言うような高級魚と比べるなんて
どんな貧乏人がこの料亭に招待されたんだと失笑します。
しかし山岡、よほど鯖の刺身に自信があるのか
雄山相手に一歩も引きません。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
2巻7話より
この煽りにすぐ沸騰する海原雄山、
その意気や由 その刺身をもってこい
私が味を見てやると唸る。
せっかくの食事会も親子喧嘩があたりを支配します。
日は変わり、
山岡は当時サバの刺身を食べた神奈川は葉山に居ました。
当時絶品のサバを賞味した寿司屋に赴き、
あのときの幻のサバを手に入れたいと懇願します。
しかし、最近の漁では幻のサバの漁獲は
全くないとのことで途方に暮れる山岡。
だが運は山岡を見放していませんでした。
たまたまそこに居合わせた
指折りの釣り師 四方に相談します。
四方は今年は漁師の網に幻のサバは引っかからない
捕るなら沖で一本釣りだと告げます。
それを聞くや否や山岡は沖へ釣りに出ます。
が、待てど暮らせど鯛は釣れても鯖は釣れず・・・。
しかし四方のアドバイスと
栗田のビギナーズラックの甲斐あって
ついに幻のサバを釣り上げます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
2巻7話より
全てがギリギリのサバ
上品と下品の境目
幻のサバを引っ提げ、
一同に幻のサバを刺身で提供する山岡。
海原雄山は料理には正直です。
彼の顔を見れば前述した高級魚の刺身に
決して引けを取らない
むしろこれまでこの味に気づいてさえいなかったとさえ
この一コマから読み取ることができます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
2巻7話より
山岡の舌が海原雄山へ一矢報いた瞬間です。
しかし負けを認めることのできない雄山は
ここで驚きの行動に出ます。
出典:『美味しんぼ』
原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ
2巻7話より
なんとなんと…サバの味には言及せず
器にケチをつけ店を後にします。
こういう返しがあるのか・・・
若手のプレゼンがうまくいくのを気に入らずに
安いシャツとスーツにイチャモンをつける
上司のようなふるまいです。
(ちなみにこの後海原雄山はこの店に
自身の刺身皿を店に郵送しています)
何はともあれ海原雄山登場から
初めて山岡が一矢報いた回となりました。