【美味しんぼ】ダシの秘密

美味しんぼを読んでみたいけど
「巻数が多すぎて読むのに時間がかかりすぎる」と
お悩みの方は多いのではないでしょうか。

そんな令和な人におすすめなのが、
本ブログの美味しんぼまとめです。

各回のまとめを覚えれば時間短縮はもちろん、
日常生活でするりと美味しんぼの名言を
活用することが可能になります。
もっと効率よく美味しんぼから蘊蓄を吸収したい方や、
大昔に美味しんぼを読んで記憶を取り戻したい方は
ぜひ参考にしてください。

要点は抑えましたね、さあ行きましょう。

物語冒頭

今回も美味しんぼファンには有名な伝説の
「女将を呼べ」回です。

まだ１巻なのですが、
伝説は既に初期当時から始まっています。

舞台は海原雄山と大原社主の会食シーンから始まります。

大原社主は前回の一件から
海原雄山と山岡史郎が親子関係であることを知り、
復縁を取り持ちます。

もちろん究極のメニュー作りの監修として
海原雄山を取り込む算段です。

しかし大原社主の目論見は失敗します。

海原雄山は山岡が家を飛び出す際に
自身の美術品を破壊して出て行ったことを告げ、
復縁なんてもってのほかであることを知ります。

時を同じくして山岡一行東西新聞社メンバーも
タクシーで料亭へ向かっていました。

そう。大原社主は海原雄山との会食後、
自社のメンバーと同じ店で落ち合う予定を立てていました。

そうとも知らず同じ店へ向かうメンバー一行。

大原社主は山岡史郎が家出の際に行った破壊の数々を
海原雄山の口から聞きとても親子喧嘩の仲裁、
といった状況でないことを感じ取りました。

　　

出典：『美味しんぼ』
原作：雁屋哲・作画：花咲アキラ
1巻7話より
ムォｯ　という表現

開口一番　「女将を呼べ」

出典：『美味しんぼ』
原作：雁屋哲・作画：花咲アキラ
1巻7話より
人生で一度は言ってみたいセリフ　No.1

海原雄山が激高した理由、
それは美食家の自分に低俗なものを提供したからでした。

女将を呼びつけるなり、
すべての料理の出汁の取り方が全くわかっていないと告げ、
作り直しを要求します。

出汁は日本料理の基本であり、
全てといっても過言ではありません。

実際に日本料理の椀物は一番腕のある職人が担当します。

場面は変わり、東西新聞社メンバー　
別の部屋で大原社主の登場を待ちます。

谷村部長、長引いていることは海原雄山と
何か揉めていることを察します。

さすができる部長です。

そこで女将を呼んだところ、
泣きながら現れる女将　
事態はただ事でないことを察します。

話を聞くと、
「味のうるさい客が出汁の取り方にイチャモンをつけて
既に３度もやり直しをさせ、板前が怒って出て行った」
ことを告げます。

その様子をみて山岡は自身の家がそうであったことを
回想しだします。

俺のおふくろがこうだったよ・・・

山岡は過去を回想し、自分の母親は海原雄山によって
苛め抜かれていたことを苦々しく話します。

まさかその女将を苦しめているのが
海原雄山本人とは知らずに・・・・。

出典：『美味しんぼ』
原作：雁屋哲・作画：花咲アキラ
1巻7話より

山岡は過去を回想し、自分の母親は海原雄山によって
苛め抜かれていたことを苦々しく話します。

過去の記憶からか、料亭を気の毒に思ったのか
自分が出汁をとると言い出します。

まさかその客が自身の父親　
海原雄山であることも知らずに。

山岡、颯爽と板場へ赴きます。

鰹節と昆布の出汁の取り方

山岡は鰹節削りを見るや
しっかりと手入れされていないことを見抜き、
コップを割り即席で鰹節を削り出します。

透けて見えるくらい均一に削られる鰹節。

恐らく過去に海原雄山へ教え込まれた手際が光ります。

そして鰹節は火をかけすぎると生臭みがでるため
さっと出汁を取ること、
昆布も同様で引き出し昆布と呼ばれる技法で
取ることを説明します。

出典：『美味しんぼ』
原作：雁屋哲・作画：花咲アキラ
1巻7話より

これが魚の味を最高に引き出す出汁の取り方だと、
女将は満を持して椀物を海原雄山に供します。
海原雄山は完全に板前こき下ろしモード、
また懲りずに出してきたかと完全な悪役です。

が、しかしさすがは天下の美食家　
一口で違いを言い当てます。

出典：『美味しんぼ』
原作：雁屋哲・作画：花咲アキラ
1巻7話より

この海原雄山を唸らせるとはどんな料理人だ、
居ても立っても居られなくなり板前の顔を見に
わくわくが止まらない様子です。

それが自身の子供　山岡史郎であることも知らずに・・・。

その足で板場に突撃する海原雄山　
普通じゃありえませんがそこは天下の海原雄山です。
が、そこにいたのは自身の息子　史郎でした。

山岡が出汁をとっていたことを知るや
否や先ほどの賛辞は一転、
手のひらを返したようにこき下ろします。

出典：『美味しんぼ』
原作：雁屋哲・作画：花咲アキラ
1巻7話より

それを聞いた大原社主、
いやいやあなたさっきべた褒めしてましたよね
本当は自分の子供の成長がかわいいんではとまで
言いかけた瞬間、
大原社主の美食倶楽部退会が告げられます。

出典：『美味しんぼ』
原作：雁屋哲・作画：花咲アキラ
1巻7話より
いや、急展開すぎるやろ・・・
大原社主もなんだかこれで復縁できるかくらいの
顔つきしてるのにバッサリやられてるし・・・・

ここから雄山のツンデレ伝説が幕を開けるのです。